俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
はい? 今なんて⁈
なんでそうなった⁈
「……いや」
全く違う。
むしろ美空を甘やかしたくてたまらないんだ俺は。
そうか。
元カノにも会ったし、変に触れないようにしてた事で不安にさせてしまったのか。
こうなったら、俺の理性を信じるしかない。
「美空。落ち着け。ほらベッドいこう」
美空が不安になる事なんてひとつもないんだ。
俺のくだらない都合のせいで、悲しい気持ちにさせたくない。
ひとまず下着を履いて、美空の身体を拭く。
ジャージのTシャツだけをズボっと上から着せた。
その間も美空はなんだか元気がない。
そのまま抱き抱えてベッドへ連れて行く。
「ほら。おいで」
俺はベッドに座ると美空の手を引き自分の膝の上に乗せた。
見つめ合う。
美空の瞳が揺れている。
かわいい。
たまらずキスをすれば、美空は必死にこたえてくれる。
「大地…」
「好きだよ。美空だけだ。こんな気持ちになったのは」
「え…でも…」
美空は珍しくモジモジとしている。
そんな姿もまたかわいいけど。