俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「ん……」

そっと目を開ける。
ま、眩しい。

ん?
私昨日、大地と飲んでソファーで寝たよね?

なのに何故かベッドで目が覚めた。
そして隣には裸でうつ伏せになって顔だけこちらを向いて寝る大地。

寝顔までイケメンだ。
どゆことなん。

「ねぇ」

大地の背中に手をあててグイグイ揺らす。

「んー。あー。はよ」

「おはよ。運んでくれたの?」

「ああ。お前重すぎ」

「んな⁈ ちょっと!」

「はは。嘘嘘。軽すぎだ。もっと飯食え」

なによもう。

「食べてるよ。ありがとね」

「ん」

「あのさ、運んでくれたのはありがたいんだけど、なんであんたまで隣で寝ちゃってんの?」

「は? 俺のベッドだぞ。文句あんのか?」

「んなっ!それはそうだけど。へ、変なことしてないでしょうね⁉︎」

私は自分の身体を抱きしめるように抱えてギロっと睨んだ。

「ぶぁーか。誰が手だすかよ」

「へいへい。私の魅力的なボディーを前に、何も出来なかったんですね。意気地なし」

「っは! 言ってろ言ってろ。起きたんならさっさと帰れ」

うつ伏せになったまま、しっしっと手ではらわれた。

「言われなくても帰りますー」
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