俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「んん…」

朝、目が覚めると横になって片肘を立てた大地が私を見ながら髪をクルクルとして見下ろしていた。

「おはよ」

「…おはよう」

「身体は大丈夫か?」

昨晩の甘い情事を思い出しボッと顔が赤くなった。

「…わかんない。大丈夫」

「ククククっ美空。思い出して照れてる?」

「そ、そんな事…! 大地のせいでしょ⁈」


まさか大地があんなに情熱的に求めてくる人だとは思わなかった。
とことん私を甘やかそうとする。

練習と題して大地は自分の気持ちを抑えて合わせてくれていた。
優しすぎるよ。
そのおかげで、これまで痛みしか感じなかった行為も大地から与えられる愛で溢れかえっていた。


「大地は…その…満足できた?」

「さっぱり愛し足りない。もっともっと甘えて」
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