俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「え?」
いや、申し訳ないが私はあまり顔を覚えるのが昔から得意ではない。
「ですよね…。いや、いいんです!俺、美容学校の1年の時、ファッションショーで美空さんのグループでモデルしてたんすけど」
げ!
ぜんっぜん覚えていない。
しかも、私の美容学校時代を知っているとなると大地の事も知ってるはずだ。
店では、柚ちゃんしか大地との関係は知られていない。
向かいの店だし、お互い働きづらくなるのも嫌だから。
「あー、人違いじゃないかな?」
学生の頃はすっぴんで瓶底メガネだったし、なんとか誤魔化せるのでは⁈
そう思って、とぼけてみた。
「いや。俺、覚えてますよ。憧れだったんで。もうあのメガネはかけてないんですね」
と耳元でそっと囁くように言われた。
ギョッとして七海くんを見れば、ニコッと微笑まれた。
バレとる。
完全にバレとる。
いや、申し訳ないが私はあまり顔を覚えるのが昔から得意ではない。
「ですよね…。いや、いいんです!俺、美容学校の1年の時、ファッションショーで美空さんのグループでモデルしてたんすけど」
げ!
ぜんっぜん覚えていない。
しかも、私の美容学校時代を知っているとなると大地の事も知ってるはずだ。
店では、柚ちゃんしか大地との関係は知られていない。
向かいの店だし、お互い働きづらくなるのも嫌だから。
「あー、人違いじゃないかな?」
学生の頃はすっぴんで瓶底メガネだったし、なんとか誤魔化せるのでは⁈
そう思って、とぼけてみた。
「いや。俺、覚えてますよ。憧れだったんで。もうあのメガネはかけてないんですね」
と耳元でそっと囁くように言われた。
ギョッとして七海くんを見れば、ニコッと微笑まれた。
バレとる。
完全にバレとる。