俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
これはもしかして非常にマズいのでは⁈

店ではトップスタイルストとして恥じぬよう、あくまでクールビューティー風を装って働いている。
ここまでコツコツと築きあげた私のイメージを壊されたくない。
これは、自分が集中して働きやすいように構築したスタイルだから。

「あははは…ちょっと何言ってるかわかんないなぁ。ほら、そんな事より仕事仕事!」

まずいってー!
めっちゃ疑いの目で見てるってー!

それでも、ひとたびお客様を出迎え仕事が始まればすっかり七海くんに言われた事なんて忘れてしまっていた。

ーーーー

どーれ。今日も無事に終わった!
今日は冷しゃぶだー!
大地の店をチラッと見れば、ガラス張りの向こうで男性客のスタイリングをしていた。

今日は私の方が早いみたいだ。
よし、帰って準備しておこーっと!
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