俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「美空さん! お疲れ様です! 家こっちっすか?」

後ろから七海くんが走って追いかけてきた。
げ!

「あーお疲れ様です。それじゃ、私用事あるので、失礼しますね」

「え⁈ ちょっ! 美空さん⁈」

七海くんが何か言っていたが、私はダッシュで走って逃げた。
こうなったら逃げるが勝ちだ。


ぜーぜーと息を切らしマンションに入った。

キッツ。
なんで、28にもなってヒール履いて全速力で走んなきゃなんないのよ。

働きづらいなー。
ため息をついて、エレベーターのボタンを押した。
< 189 / 268 >

この作品をシェア

pagetop