俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
ーーーー

「大地ー聞いてよー」

大地が帰ってくると、私は一目散に抱きついた。

「なんだ? どした? ただいま」

大地はそう言って、私を抱きしめるとデコにキスを落とした。

「おかえり」

「んで? なにしたって?」

「ねー。今日さ、新しいスタイリスト入ってきたんだけどさー。美容学校の一個下の七海隼人って知ってる?」

「七海隼人? いや…ちょっとわかんねぇな」

「なんかさー、その人ファッションショーの時私のグループにいたんだってー気まずいー」

「なんで?」

「えー。だって私の事覚えててさー。て事は大地の事もわかるでしょ? しかも、私店では…」

「クールビューティー?」

ニヤニヤと笑っている。

「馬鹿にしないで! それが一番働きやすいの!」

「ははは! ごめんて。馬鹿にしてないって」

大地は、また私のオデコにキスを落とした。
< 190 / 268 >

この作品をシェア

pagetop