俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
んとに、大丈夫なんだろうな?

一抹の不安はあるが、とりあえず様子を見るしかないか。

「やっぱり七海くん大地の事覚えてたね」

「そうだな。まぁ、大丈夫だろ。それより早く帰ろう。俺もう限界だわ」

美空またわかりやすく顔を赤らめた。
かわいい本当に。

ピンクベージュのファーのドレスを見事に着こなしている。
着替える前のジャージ姿の美空を思い出して、クスッと笑ってしまう。
本当にたまらん。このギャップが、クセになる。

車に乗りこむと結局俺は我慢できずに、美空の頭を引き寄せ唇に食らいついた。

車内にキスの音がこもっている。
このまま抱いてしまいたいくらいだ。

「大地っ…」

「わり。帰ろう」

そして、ものすごい勢いで家路についたのだった。
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