俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「ありがとうございます! 本当に! さすが! よかったぁー」

心から安心したような表情をするスタッフを見て、まぁこれも人助けだと思えばいいかと自分を納得させた。

「はい! そうと決まれば支度しましょう!」

そうしてなかば強引にヘアメイクをされた。
後輩の練習だと思って付き合ってくださいと言われれば、先輩スタイリストとしては断れない。

あれよあれよと変身させられていく。
どこから持ってきたのか、ドレスまであった。

「ねえ、なんでこんなドレスまで?」

「いや、今日の相手かなりレベル高めなんでこっちも本気でいかないと!」

「私はべつによくない?」

「ドレスコードある店なんですよ! はい! できました!」
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