俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「いや。そうだな。話せない仲じゃなかったわ。悪ぃ。酔ってて、おかしくなってたな。忘れてくれ」
「本当ですよ! 元気出してください!」
「ありがとな」
そしてその後は、川口の同棲中の彼氏の惚気話を散々聞かされる羽目になった。
川口には、学生時代から同棲している彼氏がいるらしく、もうすぐ結婚するんだとか。
今日は彼氏が出張で留守で、川口はもともとここのBARの常連だったらしく、久しぶりに飲みに来たらしい。
俺も、美空と一緒に住みたい。
なんなら結婚したい。
そんな事を思いながら、川口の惚気は適当に右から左に流して、酒を煽っていた俺は気づけばすっかり酔い潰れてしまった。