俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい


「やっば! 何コイツ。めっちゃイケメンじゃねぇかよ。モデルか? あ! お前、これ違えやつだろ。本物見せろや」

絃が信じてくれない。

「は? いやいや、これだから。私と同じ美容師。同級生」

「まじで? お前、こんなイケメンの前でジャージと瓶底さらしてんの?」

奏翔も驚きながら、ふざけた事を言っている。

「だったら何よ」

「いや、だったらこの男、相当いいヤツだわ。俺、仲良くなれる気しかしねぇわ」

「だからさ。またお前、猫被ってんのかと思ったぞ」

なんだと思ってんのこの人たち。
< 210 / 268 >

この作品をシェア

pagetop