俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「やっば! 何コイツ。めっちゃイケメンじゃねぇかよ。モデルか? あ! お前、これ違えやつだろ。本物見せろや」
絃が信じてくれない。
「は? いやいや、これだから。私と同じ美容師。同級生」
「まじで? お前、こんなイケメンの前でジャージと瓶底さらしてんの?」
奏翔も驚きながら、ふざけた事を言っている。
「だったら何よ」
「いや、だったらこの男、相当いいヤツだわ。俺、仲良くなれる気しかしねぇわ」
「だからさ。またお前、猫被ってんのかと思ったぞ」
なんだと思ってんのこの人たち。