俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「は? なんで? 彼氏今日、用事あるって言ってたんだよな? それが、あれ? 女と二人であんなんなるまで酒飲む事だったのか? ありえねぇだろ」
それは…
私も何がなんだかわからない。
「絃。いいから。まず、帰ろう」
「お、おい…。わ、わかったよ。クソっ」
その後、マンションの前まで送ってくれた絃はまだ怒っていたけど、何か事情があるはずだと言って聞かせて、皆んなには余計な事言わないでと口止めをして帰ってもらった。
その時、ベロベロになった大地が女性に肩を支えられて帰ってきた。
「美空? 今のだれ」
大地に睨まれる。
は?
あんた、何言っちゃってんの?
そういう自分はなんなのよ。
隣の女も一緒になって、私を睨んでいる。