俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
ブチっと何かが頭の中でキレた。

「あんたこそ、何やってんのよ」

「あ? 後輩だけど?」

大地はその後輩という女性から離れた。

「後輩? 用事って、後輩ちゃんと二人で仲良くデートですか?」

「は? 何言ってんだ。たまたま会っただけだ」

「んで、こんなんなるまで飲んでたわけ?」

「あの! 私、アシスタントの川口です。今の男性は誰ですか? あなたこそ、こんな時間まで何してたんですか? どれだけ大地さんが、あなたを想って」

「川口。いいから」

「でも! あの、勘違いされてるようですが、本当にたまたま会ったんです。私には、大好きな同棲してる彼氏もいますし、結婚も控えてます。冷静になってちゃんと二人で話し合ってください。それじゃ、大地さん。私はここで失礼しますね」

そう言って、颯爽と川口と名乗った女性は立ち去って行った。
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