俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
は?
同棲してる彼氏?
結婚を控えてる?

ん?

「美空。お前は? さっきの誰」

大地が少し冷静になって聞いてきた。

「え? ああ。親戚」

私もだんだん冷静になってきた。

「は?」

「え?」

「また?」

また? あ、丈慈の時も大地勘違いして…

「あ、うん。藤崎絃っての。2個上の」

はぁー。
と大きなため息とともに、大地がしゃがみ込んだ。

「だ、大地…? 大丈夫?」

「まじでなんなのお前の周り」

え?

「イケメン多すぎるだろ。あとは? 何人でてくんの?」

「いやー。まぁ、しいて言えばあと二人?」

大地が会ってないのは、兄の大河とハトコの奏翔だ。

「4人ずついるんだろ? 全員じゃねぇかよ」

そんな事言われましても…

「大地の写真見せたら、イケメンだって騒いでたよ? さっきの絃も」

「んなどうでもいいわ。美空、帰ろ。話ある」

すっかり酔いも醒めたのか、スタスタと歩き出す大地。

話し?
え、何…
なんか、怖い。
何話されんの…?
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