俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「はい! ありがとうございます! 美空さん本当に感謝です!」

そうして私たちも軽く挨拶をして席についた。

私は端っこになるべく存在感を出さないようにそっと座る。

向かい側の席の人は少し遅れてくるらしい。
ていうか、ちょうど来なくても私はむしろ相手をしなくていいから調子良いんだけどな。ははは。

お腹すいた。早く食べたい。

「それじゃ、まだあとひとり揃ってないけど乾杯しようか」

相手側の空席の隣りの男性がそう言って、乾杯する事になった。

乾杯してしばらくしたら、乾杯した人から話しかけられる。
げ! 私はほっといてくれぇー。

「遅れて悪い」

もうひとりの人がちょうど現れて、なんとか回避できた。

そして、その人の方を見上げた。

目が合う。


げげ!
大地⁈


向こうもまさか私がここに来ていると思わなかったのだろう。
驚いた顔をしている。
< 22 / 268 >

この作品をシェア

pagetop