俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
ただでさえ極細の理性の糸がついにプツンと切れた。

「美空…」

美空の瞳がぐらっと揺れる。
そして吸い寄せられるかのように噛み付くようにキスをする。
お互い、強く強く求めるように。

「大地っ…」

「俺を見ろ」

「あっ…んっ…見てるっ…」

「俺だけを見て」

「大地っ…」

何度も何度も、気絶しそうになる美空を起こしては求める。
不安な気持ちを消し去りたくて、美空の存在を全身で感じたくて。
俺のだと、刻みたくて。

「誰にも渡さない…」

「んっ…はぁっ…」

「どこにも、行くなっ…クッ」

「行かないよ? 大地だけ…はぁっ…んっ」

「お前は、俺の…だよな?」

「そ…だよっ…あっ…」

もう外は明るくなってきている。
美空は俺から何かを感じとったのか、必死にしがみついてくれる。

愛おしい。

お互い肩を揺らし、息を整える。
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