俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
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後日、じーさんのいる実家の別宅へと足を運ぶ。

日本家屋のだだっ広い家。
庭も一体どこまであんだってくらい広い。
手入れは隅々まで行き届き、敷かれた砂利は常に波紋が広がるような見事な波打ちの模様が入っている。

TODOはじーさんの代でかなりデカくした事もあって、俺の両親ですら頭が上がらない。
でも、昔からじーさんは俺にはわりと甘かった。

「じーさん。俺。大地」

「おー大地か。入れ入れ」

相変わらず元気そうだ。
着流しを着こなして、ロマンスグレーの髪はいまだにフサフサだ。
髭もしっかり整えてある。
昔の写真を見たら、俺と瓜二つだった。
そして、いまも会長として眼光鋭くボケる様子はひとつもない。

「元気そうだな」

「おお。こないだもゴルフしてきたばっかだぞ。まぁ、座れ」
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