俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい


「…らしいよ」

「お前、知っててきたのかよ」

「なによいいでしょ別に。ねぇ、余計な事言わないでよ?」

大地を睨む。

「余計な事?」

「うちらが知り合いだとか、家での私とかに決まってるでしょ!」

「あーはいはい。わかりましたよー。クールビューティーさん」

大地はバカにしたように笑った。

「んで? 誰かいいやつでもいたか?」

ニタニタと私を見下ろす。

「大地に関係ないでしょ」

「ふーん。あれ、みんなお前の店の子?」

「いや? 私の隣の子だけ。あとは私も知らない」

「ふーん」

「ちょっと! うちの子を変な目で見ないでよ? この変態!」

「変態ってなんだよ! まだなんもしてねぇだろ」

「まだってなに⁈ 今からすんの⁈ ふざけた真似したら許さないからね!」


「しねぇよ!  お前はその子のかーちゃんか? そもそも合コンだって知ってたら来なかったよ」

「そうなの?」
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