俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
エピローグ

〜美空side〜

ーーーー

「んー」

翌朝、何時だかわからないけどスイートルームの大きなベッドで目が覚めベッドサイドの時計を見る。

十一時か。
にしてもさすがスイートルーム。
めっちゃ豪華。
こんな部屋をサラッと用意する大地をみると、さすがって思う。


そしてカラダが鉛のように重い。

って。おい。
大地が腕と脚を私に巻き付け寝ている。
そりゃ重いわ。

ははは。
寝てる時まで離さないつもりらしい。

ちょっとモゾっと動いてみれば寝ているはずの大地が、私を抱きしめる力を強めた。

お、起きてる?

ジーっと大地の顔を見るも、やはり寝ている。

ふふふ。
かわいい。

眠って閉じた瞳には長いまつ毛。
綺麗な筋の通った高い鼻。
キュッと閉じた口。
肌は男性なのに、ツルツルだ。

甘えろなんて言うけど、大地はたぶん甘えん坊だ。
そんな所も愛しいと感じる。

眠る大地の頬にそっとキスをひとつ落とせば、猫が甘えるみたいに顔を僅かに動かして頬づりするみたいにしてきて、またギュッと抱きしめられた。

なにこの人。

昨晩の男らしい姿とのギャップに、愛おしさが増してクスッと笑ってしまった。
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