俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「ん…美空? 起きた?」
あ、大地起きた。
「うん。おはよ大地」
クスクスっと笑って私は朝の挨拶をする。
「ん。…はよ」
そして薄く目を開けて私を見て、ふんわりと微笑んでキスが降ってきた。
「最高の朝って感じ」
「ああ。そうだな。俺も思った。こうして、毎朝美空と朝を迎えたい」
「ふふっ。でも今もお互いの家でほぼ毎日そうしてるよね?」
「いや、そうだけどさ。違うだろ」
大地はそう言ってぎゅーっとまた抱きしめた。
甘い。
トロトロに溶けてしまいそう。
「好き」
「俺も」
そして二人見つめ合うと、お互いどちらからともなくキスをした。
「美空。今日、なんの日?」
「え? なんだっけ?」
「やっぱり忘れてる」
大地がムクッと起き上がり、スタスタと荷物のある方までお尻丸出しで歩いて行った。
キュッと締まったヒップも見事だ。
私の元までまた戻ってきたかと思えば、横になる私のベッドの横にひざまづいた。
素っ裸で。
「誕生日、おめでとう。美空」