俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「……はい。ありがとう大地。嬉しい。私も、愛してます」

すると大地が私を持ち上げヒョイっと抱っこする。
私は咄嗟に大地にしがみつく。
いつかの虫から逃げた時みたいに。

そして、お互いの視線が重なり絡み合うとまたキスをした。

そのまま大地は私を抱えたまま、ベッドに座って更に強く抱きしめる。

「幸せにする。誓うよ」

「うん。私も。こんなに素敵な誕生日…」

嬉しくて涙が止まらない。
大地はそんな私の涙をいつもみたいに舐めとる。

そこからはキスの嵐だ。

「溶けそう…」

すっかりキスに翻弄されて涙も止まった。

「まだまだだ」

「私、どうしたらいいの…」

大地は、クスッと笑う。
燃え上がる瞳で私を見つめる。

「もっと俺に甘えろよ」

大地は私をとことん甘やかす気でいるらしい。
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