俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
パスタをあっという間に平らげた美空は、ごく自然に俺の食器も一緒に下げて洗い出したのには驚いた。
見た目はズボラそのものだが、そういう事はきちんとしているらしい。

そして、目を見て食事のお礼を言われた時は、不覚にも照れてしまって慌てて食器を拭く事に集中した。

その後も、酔っ払ってソファーで寝る美空を見て男の俺が顔を出しそうになった。

なんで美空相手に…
瓶底だぞ?
しかも、俺にはまだ忘れられない人がいる。
そう自分に言い聞かせた。

一度冷静になってから、美空をベッドへ運ぶ。
かっる。ちゃんと飯食ってんのか?
170くらいあるよな?
長く細い手足。のくせに、胸なんかはちゃんと出てる。
ジャージでもわかる。
裸にしたら…
なんて考えが浮かんできて慌てて美空をベッドへ転がした。

ダメだ。俺、溜まってんだなこれ。
今さっき入ったばかりだというのに、もう一度シャワーを浴びて残りのビールを一気飲みして寝た。
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