俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
そして後日。

高校の頃の友人から、仲間内で同窓会すんぞと誘われ仕事が終わってジャケットだけ羽織ってとあるレストランへ向かった。

男だけなのに、こんなレストランで?

「遅れて悪い」

中に入ってみれば俺の友人達がドレスアップした女性たちと向かい合わせで座っていた。

ん⁈
美空⁈
なんでいんだよ!

とりあえず、友人のひとりにそっと声をかける。

「おい。どうなってる。同窓会じゃねぇのかよ」

「あはは。お前、合コンだっつったら来ねぇだろ? すまんすまん」

「ったくよ。ふざけんな。ちょっと出てくる」

俺はまず、美空を呼び出すためにあいつに合図をしてその場を離れた。

ったく何してんだ?
あんなかわいい格好してよ。
自慢じゃないが、今日のメンバーは手が早いヤツらだ。

ってついてこねぇし。
新しく交換した美空の連絡先に電話をかける。
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