俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「はぁー? なにそれ!」

「あ、それともなにか? むしろそれ狙って来てたとか? あいつらに家でのお前の様子言ってやろうか? 性格も猫かぶってるって言ってやろうか?」

俺は何故だかムキになってしまい、口からコイツが嫌がる様な事ばかり言ってしまう。

どんどん美空の顔が赤くなってきて、ワナワナとこちらまで怒りが伝わってくる。
それでも俺の口は止まらない。
イライラが止まらなかった。

「なんだよ。図星か? 合コンなんかきて男あさりにきてんじゃねぇよ。バカじゃねぇの?」

その時だった。

俺の左頬にパーンと勢いよく美空の右手が飛んできた。

「さいってー!」

美空は、綺麗な瞳に涙を浮かべ俺を睨みつけるとそのまま走り去って行った。

クソっ!
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