俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい

仲直り

〜美空side〜

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大地を引っ叩いてから一週間。

なんであんな意地悪ばっかり言うのよ！

しかも、柚ちゃんはしっかり大地の存在を覚えていて誤魔化すのに苦労した。
しっかりと口止めもして。

この一週間はなんとか会わないようにコソコソと隣りの様子を伺ったり、店でも細心の注意を払って避けていた。

ちょいちょいお客様の見送りが重なってしまい目が合ったりすると、大地は何か言いたそうなそんな表情をしていたが、知らないふりを決め込んだ。

その甲斐あってか、なんとか直接接触する事なく今日まで過ごす事ができた。

でもな。いつまでも避けているのもな。
なんか疲れる。

あの時家での様子や性格をバラされることよりも、男を求めていると思われたのが無性に腹が立った。

殴った右手はジンジンするし、なんか頭にきたし、追いかけても来なくて更に苛立ちが収まらなかった。

追いかけてきて欲しかったの？
よくわからない。

まずいいや。
ウダウダやめよやめよ！
らしくないこんなの。