俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい


「美空。悪かった。こないだ…言いすぎた」

大地が素直に謝ってきた。
珍しい事もあるもんだ。

「ふふふ。いいよ。お酒奢ってくれたら許す!こないだ結局飲めなかったし」

「そうか。んじゃ今晩飲みいくぞ」

「ええー? 家でよくなぁい?」

「いいから! 行くぞ」

どうしても外がいいらしい。
支度するの面倒くさいな。

「お前、支度めんどくせぇんだろ」

「あはは。バレた?」

「バレバレ。いいから今日は外だ」

「わかったよー。てか、それなに?」

私は再び掃除機をかけ始める。

「これ、やる」

「んえ⁈ なに⁈」

掃除機の音でよく聞こえない。

すると大地が近くまで寄ってきて、私の耳元で大声で話し出した。

「これ! お前にやる!」

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