俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
そして模様替えをすると言って手伝わされる。
ほんっとにコイツは。
なのに、カメムシを見つけた途端、俺に飛びついてきた。
なんだこのかわいい生き物は。
美空は俺に抱きつき、本当に苦手なのかしがみついて震えていた。
なにこのギャップ。
反則だろ。
本当にいろんな顔がある女だよコイツは。
思わず美空を抱きしめてしまった。
そして、美空を廊下まで運んでカメムシをさっさと逃し呼べば、今度は安心からか泣き出した。
瓶底ごしでもかわいい。
本当になにもんだコイツは。
眼鏡を外しキスしそうになり、慌てて持ってきたシュークリームを美空の口に突っ込んだ。
危ねぇ。
絶対なにかの間違いだ。
何度も自分に言い聞かせた。