俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
自覚

〜美空side〜

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大地と飲みに行ってから1週間。

またバッタリ合えばやいやい言い合いながら一緒に帰ったりとすっかり元通りの関係に戻った。

気のせいかもしれないけど、大地は前よりもなんだか優しくなった。

そして定休日の朝、部屋のインターフォンがなる。
その音で起きた私は寝ぼけながら画面を確認すると大地だ。

ははは。なんで毎週お決まりみたいにくんのよ。別にいいけど。

そしてフラフラと玄関まで行ってドアを開けた。

「はよ」

「んー。おはよ。どしたの?」

ポリポリとTシャツに手を入れてお腹をかく。

「今起きた? わり。これ昨日の夜お客さんからもらって。お前食え」

ぐいっと渡された袋にはどら焼きがたくさん入っていた。

「美味しそう!」

一旦大地を部屋に入れ、並んでソファに座る。

まだ寝ぼけている私を見て大地はまた笑った。
朝からどら焼きを頬張る。
美味しい。

「にしてもこれ、うちらだけでも食べきれないね」

「だよな。昨日のラストの客からもらったんだけど、遅い時間でスタッフ帰っちまってて、配れなくてよ。日持ちしないし、どうすっかな」


「んー。お隣さんち行ってみる?」

「そうするか」
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