俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「かなりうるさいぞ。特に姉貴と妹な。お前は兄貴とふたり?」

「そ。でも、イトコとか、ハトコとかがみんなそれぞれ同い年なの。兄達が二つ上に四人。妹の私たちが四人」

「全員揃ったらすごそうだな」

「すごいよ。今はそれぞれ自立してるけどもともとみんな同じレジデンスで育ったし」

「あのさ。神楽って、もしかして神楽コーポレーションの?」

「あ、知ってる? そう!私のパパ次男でそこの副社長なの。さっき言った叔父が社長ね」

「神楽コーポレーション知らないやついないだろ。お前、お嬢様だったんかい」

ハンドルを回しながら会話は続く。

「お嬢様ではないでしょ別に。てか私も気になってたんだけど、藤堂ってあの化粧品メーカーのTODOだったりする?」

「まぁ、そうだな。TODOはうちの会社だな」

「大地も坊ちゃんじゃん」

「まぁ、否定はしない」

だよね。
TODOこそ知らない人いないよ。
私も使ってるし。
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