俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「バナナも冷凍? ではないよね」

「それは俺とシェアだな」

「なるほど! んじゃ買う!」

美空は、シェアするという技を手に入れた。

次々と商品をカートに入れていく。
その間も、チラチラとすれ違う人たちが振り返って見ていく。

「ねぇ。私、変な格好してる?」

大地の耳元に向かって話しかけた。

「別に。なんで?」

大地も少し屈んで聞いてくれる。

「なんか、見られてない? 自意識過剰?」

すると大地がチラッと周りをみた。

「……あー。まぁ…そうだな」

なんか歯切れが悪い反応をする。

「え! ダサい?」

「いや…」

「なにー? やなんだけどー」

「お前が…かわ…ほら、危ない。ぶつかる」

大地が何か言おうとしてたけど、ぶつかりそうになった私の腕を引っ張った。
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