俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「あ。ごめん。ありがと。てか、今日のお昼は結局何つくる?」
「唐揚げとハンバーグ」
「ハンバーグはすぐできるけど唐揚げも⁈ 下味つけてからの方が美味しいよ?」
「んじゃ、夜飯で作って。昼はここで買ったやつ食お」
夜ご飯も一緒なのね。
はいはい。
了解です。どうせ何もないし。
「オッケー」
鶏肉と挽肉と玉ねぎも追加した。
「大地明日仕事?」
そしてレジへと並んだ。
「ああ。仕事だけ…」
ん? どした?
大地を見上げると、何やら険しい表情で一点を見つめている。
どうしたのかと思い視線の先をたどると、そこには私より年上そうな可愛らしい女性がわりと歳の差のある男性と仲良さそうに肩を並べて歩いていた。
私はピンときた。
こないだ大地が言ってた人だ。
へー。大地もこんな顔しちゃうんだ。
そんな事を思いながら私も黙ってみていれば、女性が大地と私に気づいたようだ。
その女性は隣の男性にひとこと何かを話すと、ひとりでこちらにやってきた。
げ!
こっちにきた!
巻き込まないでくれぇー。