俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい


ああ?
ああって言った⁈
この人の事好きなんじゃないの⁈
いーの⁈ そんな事言って⁈

大地を見上げれば、何やら合わせろと言っているようなそんな目をしている。
何か事情があるのか?

「はじめまして。神楽です。大地さんとお付き合いさせていただいております」

ニコッといつもの完璧な営業スマイルをしてみせた。

「あらまぁ! 私は宮川詩織(みやがわしおり)です。大地ったらこんな美人捕まえて! さすがね! とってもお似合いよ。二人並ぶとモデルさんみたいね! 仲良くね! お幸せに! それじゃ」

そう言って宮川詩織と名乗った彼女は、それはそれは可愛らしく微笑んでまたあの男性の元へ戻っていった。




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