俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
部屋に戻り、とりあえず買ってきたいろいろを冷蔵庫にしまう。
小分けなどは後でまとめてしよう。

お昼は大きいピザとサラダにする事にした。
サラダを準備していると隣でピザの箱を開けて大地がつまみ食いしようとしたので、ペーんと手を叩く。

「こーれ! まだだっつーの! 手! 洗ってから! うがいも!」

「なんだよ叩くなよ。 かーちゃんか」

手をスリスリなでながら文句を言われた。
なんとでも言ってくれ。

テーブルが小さく見えるほどの大きなピザの箱をデーンと真ん中に置いて、準備したサラダを置く。

「よし! 食べよう!」

声を合わせていただきますをして食べ始める。
ピザは、チーズと迷って結局コンボってやつにした。なんかいろいろ乗ってるやつ。

「え! 美味しい!」

「俺もこれは初めて食べた。うまいな」

あっという間に一枚を食べ終えている。

「はやっ!」

「いいから、お前も食え」

そうしてモグモグと食べ進めてすぐにお腹いっぱいになった。

「はーもう無理だ。やっぱり大きいね」

「そだな」

大地はやっぱりまだ心なしか元気がないように見える。
いつもなら、お前女の子ぶってんなよとか言ってきそうなのに。

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