俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「いや…俺の好きってなんだったんだろうって思って」

「どういうこと?」

「思い込みだったのかもって…」

「まぁいーじゃん! 自分の気持ち気付けたって事でしょ⁈ あとは前進あるのみよ!」

パーンと背中を叩いて喝を入れた。

「いって! 怪力すぎ」

「あはは! でもシャキッとしたでしょ?」

「はは。そうだな。ありがとな」

「大地が、私にお礼言った…」

驚いて目を丸くした。

「おい。俺をなんだと思ってんだ」

「いや…俺様悪魔?」

「ふっは! なんだよそれ」

そう言って、大地は楽しそうに目を細めて笑って、ソファーにおっかかった。

「ふふふ。大地、なんかスッキリした顔になったね」

「だとしたら、お前のおかげだな」

大地は優しく微笑んだ。
え。
何この顔。初めて見る顔だ。
こりゃますますイケメンだ。
眼福、眼福。
拝んどこ。


「おい。なにしてんだ」

「あはは…」

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