俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「熱くないか?」
「ちょーどいー」
ワシャワシャとシャンプーをしてもらう。
うん。上手だわ。すんごく気持ちいい。
全部ちょうどいいわ。さすがだ。
「きもちー」
「はは。そりゃ良かった」
「大地の手、大きくてゴツゴツしてんのに力加減も絶妙でなんか安心するわー」
「そうか? でもお前の頭の形、忘れてないわ」
「はは! すご」
シャンプーが終わり、大地はまだ大仏のままで今度は私がカット台に座る。
「どんな感じにする?」
「なんでもいーよ」
「カラーは? 変えてみるか?」
「何色がいいかな?」
「お前、服装モードだし今暖色入ってるから、明るめのオレンジとかは?」
「ビビットの?」
「ああ。ガッツリオレンジ。一回ブリーチ入れて。そんくらい攻めても夏だし、カッコよくね?カットも、切りっぱなしとかで」
「それいいかも! やったれやったれ」
「長さどうする? この辺か?」
今は腰まであるけど、大地が言ったのは胸の上くらいだった。
レイヤーもその辺から入ってるからだろうな。