俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい


「バッチリ」

私の好みもわかっているようだ。

「おけ。んじゃいくぞ」

サクサクとカットされた髪が床に落ちて行く。
1ミリのズレもないような真っ直ぐな綺麗なカットだ。

「上手だね。やっぱり」

「はは! 惚れてもいーぞ? 前髪どうする? 眉上あたりでパッツンいっちゃう?」

「それカッコいいね! いったれいったれ」

した事ないけど、大地が言うんだから似合うはずだ。
そして、容赦なくバッサリ切られた。


「うわ! オシャレな人みたい!」

「なんだその感想。オシャレな人だろ既に」

オシャレな人って言われた。
普通に嬉しい。

そしてものすごいスピードでブロッキングしてブリーチをあてられた。

「俺のもそろそろか?」

そして一度カールを確認する。
うん。いい感じだ。
でももう少しかな。

「熱いるわやっぱ」

「やっぱり? おけ」

私はその間に、カットした髪や、道具を片付ける。
そろそろかな?
機械を外してもう一度確認する。

「うん。いい感じ。シャンプーしよ」

シャンプー台に移動して、薬剤をまた付けて少し置いた後ロットをはずしていく。
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