俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「どれ、お前のも見せて」

また座らせられて、カラーのチェックが入った。

「どう? いい感じ?」

「んーもーちょい」

その間にふたりで使ったロットや床などをちゃっちゃと片付ける。

「そろそろ大丈夫だ。シャンプーすんぞ」

「お願いしまーす」

「トリートメント使っていい?」

「いーよー」

シャンプーをして、トリートメントもしてもらう。
お、マッサージ付きだ。

「大地ー。サイコー。めっちゃきもちー」

「はは。 もっと気持ちいい事すっか?」

耳元で急に低い声で囁かれた。

つい変なことを想像してしまい顔を赤くしてバチっと目を開けて大地を見れば、吹き出しそうになっていた。

「ちょっと! 変な事言わないでよ!」

「なんだよ。マッサージの事だろ? お前こそ何を想像したんだよ」

「んな⁈ この変態!」

「はいはい。ほれ、シャワーかかんぞ。暴れんな」

めっちゃ笑うやん。
もう!
からかいやがって!
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