俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
そのまま私の手から服を抜き取ると近くにいたスタッフにカードと一緒に渡して会計を済ませてしまった。

「ええ⁈ なんで⁈ いーの?」

「いーの。俺が選んだし」

よくわかんない理由。

「あ、ありがとう! んじゃ大地の買ってあげる!」

メンズコーナーに向かう。
何がいっかなー?

大地を改めて見る。

か、カッコいい。
イケメンだ。
スペインカールが似合いすぎている。
私、うますぎ。

違う違う。

メンズ服って何気に難しいよなぁ。

「大地ー。どんなのがいい?」

「ん? なんでもいーよ」

「んじゃこれとかは?」

ブラックのオーバーサイズのサラッとした生地の開襟のシャツ。
タックパンツにインしたら良さそう。

「おお。俺あんま開襟シャツ着ないけど、いいかも。ボトムは?」

ちょうど良さそうなブラックのタックパンツを発見した。

「あ! ほら! これとか!」

「ん。試着してくる」

シャーっとカーテンを開けて着替えた大地が現れた。
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