こんなハナシ。
 あ、でも何をしゃべればいいの?
う~ん……あ、そうだ!!!

 「ねぇねぇ!!!」
 威勢よく後ろを振り返った。

 と、目に入ったのはオタクに
話しかけようとしていて、
でも微妙に度胸がないような
女の子たち数名だった。

 まぁ、美少年だしね。

 「何?」

 おぉ、美少年は声まで
いい感じじゃないか。美声
なんだけど落ち着いていた。

 「空って名前と海って名前、
 なんか似てない?」
 
 わたしの頭をフル回転させた
結果がこのセリフだ。

 「はぁ……?」

 「……やっぱり、今の
 ハナシは無し!!!無し無し!」

 結構、はずかしいなぁ。

 「何の部活に入るか決めた?」

 「……特に」

 「そうか……」

 何ぃ!??無口キャラ?
オタクって話好きじゃないのか?

 海、か。見た目は本当に
上の上なんだけどなぁ。
 
 あれ?でも自己紹介で
あんなに喋ってなかったっけ?

 そんなことを考えている間に
チャイムが鳴った。
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