こんなハナシ。
 いつの間にか放課後。
教科書類をカバンに押し詰めた。
帰るか。
 そのとき、教室のドアが
思い切り開いた。
 そこには、美少女が立っていた。

 「新入生チェック!!!!!
 さぁ、この中でー……」

 その美少女はいきなり
でかい声で叫ぶとこう言った。

 「わたし達のアニコス
 研究会に興味がある人は
 いるかぃ?!」

 本日2度目のザワザワ。
なに?今、流行ってるの?

 「興味がある人手ぇ
 あげて!!!」

 シーーーーン。

 まぁ誰も上げないよね。
海くんも無視していた。
もちろん、わたしも。

 「何ィ?今の一年生には
 シャイな子達が多いねぇ!!
 よっし。最低でも二人は
 入れないとなんだけど……」

 その美少女はわたしと海くんを
みてニヤリと笑った。
 そしてわたし達に近づく。
 
 「決定ね♪ついて来て♪」

 ついて行くっていうか、
引っ張られてるんだけど……。
美少女はわたし達の手を
しっかりと握っていた。
 
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