好きって気持ち
授業が始まった。

「あの、瀧川さん...。」

五十嵐くんが話しかけてきた。
でも、優しく返事する余裕なんてない。

「ごめん。ちょっと、しばらく1人にさせて。」

そんな突き放したような言い方になってしまった。

涙こらえるの、限界。

顔を見られたくなくて下を向いてたら涙がたれた。

ノートがにじんでいって。
五十嵐くんがそれに気づいた。

「...瀧川さん?泣いてる...?」

「泣いてない。」

そう言ったのに。

「先生!瀧川さん体調悪そうなので、保健室連れていきます!」

五十嵐くんはそう言って、私の手を引いて教室を出た。
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