鉄仮面CEOの溺愛は待ったなし!~“妻業”始めたはずが、旦那様が甘やかし過剰です~
「い、いえいえいえっ、そんな、玲司さんのお手を煩わせるわけには……!」
そう眉を下げる心春を片手で抱き寄せ、頭にキスを落とす。
「そう言うな。──妻のドレスを脱がせるなんて、夫の特権だろ?」
面白いほどに心春が肩を揺らす。それほど明るくない照明でもはっきりとわかるほど、頬が赤い。愛おしさで胸が突き上げられる。
ゆっくりと背中を撫でた。リボンを解き腰深く作られたファスナーを下げれば、ほうっと小さく心春が息を吐いた。サイズはぴったりのはずだけれど、さすがに苦しかったのかもしれない。
すとん、とドレスが床に落ちる。
「あ」
心春が恥ずかしそうに身を縮めた。その肩にキスを落とし、鼻先で首筋をくすぐる。
ウェディング用の真っ白なインナーを身に纏う心春は、信じられないくらいに綺麗で扇情的だ。真っ白なレースのコルセットに、ガーターストッキング。ヒールは履いたまま。
清らかな新婦のための下着がたまらなく淫らで、ぞくっと背中が震えた。
怯えさせないよう、邪な感情をすっかり隠して頬にキスをして笑ってみせる。
「……シャワーを浴びる?」
「え、っと」
「俺は……すまない、自分がここまで堪え性のない男だと思っていなかった」
心春の頬を撫で、じっと透明感のある瞳を見つめた。
「君を抱きたい」
はっきりと告げると、心春は目をこれでもかと丸くし、眉を下げる。
「わ、私なんかと……私なんかで……ええと、そ、その」
一瞬意図がわからず、理解して笑った。抱けるのかと言いたいのだろう。
「心配するな。──ずっとこうしたいと思っていた」
「え」
弾かれたように顔を上げた心春を抱き上げる。
ドレスがハイヒールの爪先に引っかかって、やがて床に落ちていく。
横抱きにした心春は胸元を抑えて身体をこわばらせる。
拒否している様子はなく、ただひたすらに緊張の色を滲ませていた。
ベッドルームに向かう途中で、ハイヒールが脱げて絨毯に落ちる。静かな落下音がシンとした部屋に響くけれど、すっかり緊張している心春はそれに気がつく余裕すらないようだった。
広々としたベッドに心春を横たえる。腕をついてのしかかり、けれど最大限に優しい声で彼女の名前を呼んだ。
「心春──返事が欲しい」
「え、っ」
「ここで君を……俺のものにしていいか」
そう眉を下げる心春を片手で抱き寄せ、頭にキスを落とす。
「そう言うな。──妻のドレスを脱がせるなんて、夫の特権だろ?」
面白いほどに心春が肩を揺らす。それほど明るくない照明でもはっきりとわかるほど、頬が赤い。愛おしさで胸が突き上げられる。
ゆっくりと背中を撫でた。リボンを解き腰深く作られたファスナーを下げれば、ほうっと小さく心春が息を吐いた。サイズはぴったりのはずだけれど、さすがに苦しかったのかもしれない。
すとん、とドレスが床に落ちる。
「あ」
心春が恥ずかしそうに身を縮めた。その肩にキスを落とし、鼻先で首筋をくすぐる。
ウェディング用の真っ白なインナーを身に纏う心春は、信じられないくらいに綺麗で扇情的だ。真っ白なレースのコルセットに、ガーターストッキング。ヒールは履いたまま。
清らかな新婦のための下着がたまらなく淫らで、ぞくっと背中が震えた。
怯えさせないよう、邪な感情をすっかり隠して頬にキスをして笑ってみせる。
「……シャワーを浴びる?」
「え、っと」
「俺は……すまない、自分がここまで堪え性のない男だと思っていなかった」
心春の頬を撫で、じっと透明感のある瞳を見つめた。
「君を抱きたい」
はっきりと告げると、心春は目をこれでもかと丸くし、眉を下げる。
「わ、私なんかと……私なんかで……ええと、そ、その」
一瞬意図がわからず、理解して笑った。抱けるのかと言いたいのだろう。
「心配するな。──ずっとこうしたいと思っていた」
「え」
弾かれたように顔を上げた心春を抱き上げる。
ドレスがハイヒールの爪先に引っかかって、やがて床に落ちていく。
横抱きにした心春は胸元を抑えて身体をこわばらせる。
拒否している様子はなく、ただひたすらに緊張の色を滲ませていた。
ベッドルームに向かう途中で、ハイヒールが脱げて絨毯に落ちる。静かな落下音がシンとした部屋に響くけれど、すっかり緊張している心春はそれに気がつく余裕すらないようだった。
広々としたベッドに心春を横たえる。腕をついてのしかかり、けれど最大限に優しい声で彼女の名前を呼んだ。
「心春──返事が欲しい」
「え、っ」
「ここで君を……俺のものにしていいか」