幼なじみ2 ~あの頃の2人輝いてた~
「わたしは構わないよ、転校でも」

生夏がそう言うと、

「きっちゃん、ありがとう!
やっぱり家族は一緒にいるべきよ」

喜々良は笑顔になり、涙はもう引っ込んでいる。

「うーん」

佑典はしばらく考え込んでいたけれど、

「よし!!
S町に引越ししよう!」

覚悟を決めたようだ。

「ありがとう、ゆうちゃん、きっちゃん」

両親はなんだかんだ言って、仲がいい。

そんな両親を、生夏は誇りに思っている。
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