神獣の花嫁〜あまつ神に背く〜
うっとりとして見上げてくる、その表情。

(愛らしいにもほどがある……)

幸せすぎるぼやきを胸中で放ちながら、セキはふたたび頬を傾けた。



──そうして。
甘く震える吐息が、瞳子の唇から、こぼれ落ち。
衣をはだけさせ、暴く肌の向こう、弾む鼓動が自らと重なり。

その夜。セキは初めて愛しの“花嫁”から、(まこと)の名を呼びかけられるのだった。











※作者註※

この作品の公開は全年齢対象ですので、セキと瞳子、ふたりの一夜は『神獣の花嫁〜艶ごと集〜』に収録しておきます。

ベリーズカフェさんのみの公開となりますが、お付き合いいただける読者様は、ぜひ。


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