混沌
「普通にゲームとかするの、友達に知られたくなかったんで」
「どうして」
どうして?
そんなの、
「恥ずかしいからに決まってるじゃないですか」
すると青年は少し驚いたような表情をしてから、すかさず言った。
「恥ずかしい? 君はこのゲームが好きなんじゃないのか? 好きなことが恥ずかしいことなのか」
「もう、いいです」
私は痺れを切らしてその場から立ち去った。
図星だった。
だから余計にムカついた。
あなたのまっすぐな目と、理解不能と言った視線、そしてあなたには到底なれない私のみみっちい性格に。
*
あの青年とのことがあってから一週間。
また商法の講義で、彼の顔を見るのが億劫だっと思っていたが、考えてみればこの講義は100人近くの学生が受けているわけで、私が彼のことを目で追わなければいいだけの話だった。
私って阿呆??
「ブッキー、今日、お茶して行くっしょ?」
「そうだね」
荷物をまとめて、立ち上がる。
そして、あ、っと思った時には遅かった。
「……ちょっと、話があるんだが」
あの星屑みたいな目に私はもう飲まれていた。
「どうして」
どうして?
そんなの、
「恥ずかしいからに決まってるじゃないですか」
すると青年は少し驚いたような表情をしてから、すかさず言った。
「恥ずかしい? 君はこのゲームが好きなんじゃないのか? 好きなことが恥ずかしいことなのか」
「もう、いいです」
私は痺れを切らしてその場から立ち去った。
図星だった。
だから余計にムカついた。
あなたのまっすぐな目と、理解不能と言った視線、そしてあなたには到底なれない私のみみっちい性格に。
*
あの青年とのことがあってから一週間。
また商法の講義で、彼の顔を見るのが億劫だっと思っていたが、考えてみればこの講義は100人近くの学生が受けているわけで、私が彼のことを目で追わなければいいだけの話だった。
私って阿呆??
「ブッキー、今日、お茶して行くっしょ?」
「そうだね」
荷物をまとめて、立ち上がる。
そして、あ、っと思った時には遅かった。
「……ちょっと、話があるんだが」
あの星屑みたいな目に私はもう飲まれていた。