【短】過保護なふたりに縛られる。
「なら、結論出たよな結月」
「だね。なーんの時間だったのかな、これ」
え……?
背後から何者かの影が伸びてきたと勘づいたときにはもう、私の身体はふわりと浮いていた。
「───そんなの俺たちでいいだろってこと」
「ひゃ…っ!わっ、はーちゃん…!?」
気づいたときにはベッドの上。
に座っていた、はーちゃんの膝の上。
背後から腕を回されるような体勢で、私は大人しく乗ってしまっていた。
「ぅひゃ…っ!いひゃいよはーちゃん……っ」
そしてなぜか頬っぺたをつねられる。
私の頬っぺたをお餅みたいとか言って、小さな頃もよくこんなふうに引っ張られて遊ばれたものだ。
「男と付き合ったらもっと痛ぇことされるけど。その覚悟、あんの?」
「じゃっ、じゃあ……女の子だったら痛くないの…?」
「ばか。そーいうこと言ってんじゃねーよ」
「…うっ」
どストレートに言われると、それはそれで悲しくなる…。