Keyless☆Night 初めて、なので。
❖初めて、なので。
PART.1
ふたりして、駆けてきた勢いでアパートのドアを閉めるなり、あがる息に従い、キスをした。
冷たい指先が頬に触れて、でも、求め合う唇と舌が、熱い。
思わず両手で進藤くん、もとい、雅貴くんにしがみつきたくなって、落としたコンビニの袋。
コトンと落ちた箱と、床を転がるカップアイスに、少し現実に引き戻されて。
「……んっ……まさ、き、くん……」
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