Keyless☆Night 初めて、なので。
雅貴くんを部屋の中へ誘いながら、なんとか最後のひと欠片の理性を拾い上げるように、コンビニの袋をつかみ上げる。

それからは、ただ、夢中で。

薄闇のなかで雅貴くんに身体をまさぐられるのも、唇を寄せられるのも。

雅貴くんの指先が触れた時には、もう濡れていやらしい音を立てちゃう、私の欲しがるトコロも。

「叶絵さん……いい、です、か……?」

せつなげな息遣いで雅貴くんに尋ねられて、ようやくの思いでうなずく。

だから、気づいたのは、一瞬。
少し震える指で、雅貴くんがソレをつけようとしていた時。

あれ……って、思って。

「雅貴くん……」

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