Keyless☆Night 初めて、なので。
「……味見だけ。ありがとうございます。
あと、食べてる叶絵さんを見てたいだけなんで、オレのことは気にしないでください」

「……もうっ!」

さっきの、
「初めて、なんで」
って、言った顔の可愛いらしさとのギャップあり過ぎ!

なんで、そんなに平然とエロいことすんの。
いいけど! 好きだけど!

「それと」

クールダウンのために食べたのが意味ないくらい、熱くなった頬をごまかすようにして、またアイスを食べていると。

本当に、じっと真顔で私を見つめていた雅貴くんが、言った。

「叶絵さんが大丈夫そうなら、もう一回しても、いい、ですか?」

「へ?」

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