冷徹魔王な御曹司は契約妻への燃え上がる愛を手加減しない【極上スパダリ兄弟シリーズ】
1、魔王のキス
「……はい。では、今日の午前九時にヘリを一機手配いたします」
電話を切ると、また次の電話がかかってきた。
――綾小路悠。
電話番号で表示されたその顧客名を見て、少し緊張しながらもにこやかに応対する。
「お電話ありがとうございます。『Sカード』コンシェルジュデスク、藤井が承ります」
《綾小路だが、今日の朝七時半に男性の美容師をひとり自宅に寄越してほしい。できれば前回の人がいい》
低音のイケメンボイス。今まで何百人もの電話を取ってきたけど、彼の声が一番印象的。一度、聞いたら忘れられない。
声だけでなく、顔もいいし、おまけにリッチ。天は二物も三物も彼に与えている。
「かしこまりました。手配させていただきます。お支払い方法はクレジットカードでよろしいですか?」
電話を切ると、また次の電話がかかってきた。
――綾小路悠。
電話番号で表示されたその顧客名を見て、少し緊張しながらもにこやかに応対する。
「お電話ありがとうございます。『Sカード』コンシェルジュデスク、藤井が承ります」
《綾小路だが、今日の朝七時半に男性の美容師をひとり自宅に寄越してほしい。できれば前回の人がいい》
低音のイケメンボイス。今まで何百人もの電話を取ってきたけど、彼の声が一番印象的。一度、聞いたら忘れられない。
声だけでなく、顔もいいし、おまけにリッチ。天は二物も三物も彼に与えている。
「かしこまりました。手配させていただきます。お支払い方法はクレジットカードでよろしいですか?」